胸キュン
「知花、大丈夫?」
広場に戻ると皆が心配してくれた。
「大丈夫。ごめんね。」
「目が…赤いね。湊君と何かあったの…?」
「…ううん。何にもないから。……湊は?」
「湊君…体調が悪いから部屋で寝てるって…。ロッジに戻ったの。」
私を避けてるのかな…?
「知花…」
彩乃が心配そうな顔で私を見ている。
逃げたら駄目。ちゃんと向き合わないと…。
「ごめん。私…ロッジに戻ってもいいかな…?」
すると皆が笑って…。
「頑張ってね。」
「駄目だったら戻って来てもいいから。」
「…待ってる。」
「気持ち伝えて来い」
「知花ちゃん…湊をよろしくね…?」
皆…。
「うん。ありがとう…」
皆の優しさにふれて私はロッジに向かって走り出した。