胸キュン
「私も着替える。半ズボンだし。知花と古下さんは長いから大丈夫じゃないかな?」
彩乃は足出してるから怪我するもんね。
私は陽ちゃんに山に行くなら長いズボンで行けって怒られたからな…。
「私は大丈夫。着替えない。上着だけ持って行く。千崎さんは?」
「私も上着だけ持って行こうかな。半袖だし。」
「なら行こう?」
「うん。湊達はいいの?」
「俺達は平気。なっ?二人共」
「俺は平気。」
「俺も平気だけど…。お前達!絶対時間厳守だからなぁ!」
時間厳守は当たり前だって!亜紀ちゃん。
だって豪華商品、興味あるし♪
「よし。上着はこれでいいや。古下さんは決まった?」
「うん。」
彩乃と翠は大きな部屋で着替えてる。
「豪華商品楽しみだよね。何かな?」
「どーかな?案外、凄い高い物かもね。」
「古下さん。あのさ…提案なんだけど」
「ん?」
「苗字で呼び合うのやめない?だって私達…友達でしょ?駄目?」
ずっと考えてた。
【千崎さん】と【古下さん】って呼び合うのは堅苦しいって。
古下さんは友情を間違って感じてるからずっと言えなかったけど…。
でもやっぱり、名前で呼び合いたい…。
「“小夏”って呼んだら駄目?もちろん…嫌なら古下さんって呼ぶけど」
「…私も“知花”って呼んでいいの?」
「当たり前だよ!ってか知花って呼んで欲しいし!」
「うん!小夏って呼んで下さい!」
「いいの?」
「私だけ苗字だし…正直ちょっと寂しかったかな…」
「よかった。じゃあ、改めて。よろしくね?小夏!」
「こちらこそ。よろしく!知花」
小夏と握手した。
友達になれた気がした。