恋のレシピの作り方
「あ……」


「ごめん、俺、つい理性失って……その、今夜はいつもと雰囲気違うし、もしかしたらって……俺のこと、意識してくれてるのかなって……馬鹿な期待だよな」

 桐野は気まずそうに視線を泳がせて、見ると苦笑いさえも歪んでいた。そして視線が合うと、奈央はその視線から逃れるように踵を返してその場を走り去った―――。
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