恋のレシピの作り方
「自分の好きな人を最後まで守りきれてこそ……いい女、じゃないですか?」


「……くっ―――」


 言葉に詰まって屈辱に耐える麗華を、奈央はじっと見つめた。しばらく対峙していると、麗華の手元に先程ちらつかせていたMOと一緒に奈央のUSBが見えた。

(今だ……!)


 思考が停止している間に奈央は、麗華の手から自分のUSBと一条のMOを瞬時に取り上げた。



「な、なにするのよ……! っ!? 取ったわね?」

 奈央にUSBとMOを奪われたことに気づくと、麗華はそれを取り返そうと必死に手を伸ばした。


「これは……! 一条さんのもので私のものでもあるの! だから誰にも渡せないんです!」

「こっちへよこしなさいよっ……!」

 早くポケットに入れなければとUSBを突っ込んだ拍子に、MOを持つ手が更に伸ばされた麗華の手によって弾かれた。そして奈央の手元からMOが宙に浮いた。

「あっ……!」






(ダメ! これだけは渡せない!)
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