sweetly





――――うー。…―――――

相手の上司は飲ませ上手というか…


苦手な日本酒や焼酎をたくさん飲んだ。



か、帰りたい。



「さて、そろそろ出ますか。」




はぁ、やっと終わった…。




食事の途中で何度も感じたあの視線。


そのせいで飲み過ぎたとこもある。



あの何とも言えない表情…。



愛しい人を見るような表情から逃げるため…


お酒に逃げた。





お店を出て、ふらつく私を抱き止める腕。



「僕が送っていきます。」



「あら、よろしくね。じゃあ、私達はもう一軒行きましょうか!」




そう言って遠くなる声。



< 23 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop