ラブ・ストーリー~可愛くない女~
スッと私の前に正直先生の腕が伸びた。


まるで「何も言うな」と言っているみたいに‥。


「‥これは、みゆき先生ではありませんね。」


「正直先生、確かなの!?」


青い顔をした園長先生が正直先生を見た。


「はい。みゆき先生はこの日、僕と一緒にいました。」


‥え?


「‥僕の誕生日、なんですよ。で、その夜に雨に当たっちゃって、僕は入院したんですけどね。そんな僕を看病してくれたのも彼女です。」
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