ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「あ、噂をすれば。正直、こっちこっち!」


‥え?今なんて?


「……………。」


「……………。」


久しぶりに交わされる視線。


振り向いた先には‥高級そうなスーツを着て‥少し疲れた顔をした正直が立っていた。


「‥正‥直‥」


やっと‥やっと会えた‥。


私はすぐにでも抱きつきたい感情をグッと押さえた。

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