ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「‥み‥ゆき‥?」


正直は、せつなそうな‥そしてとても苦しそうな瞳をして私の名前を呟いた。


「‥あれ?二人とも知り合いなの?」


何気ない秀人の言葉に正直がハッとしたかと思うと‥この前と同じ冷たい表情に変わった。


「どうかされましたか?」


正直の後ろから、秘書なのかメガネを掛けた男の人が顔を出した。


「‥いえ、何でもありません。秀人、場所を変えましょう。」
< 228 / 293 >

この作品をシェア

pagetop