Dreamers-夢物語-
「あらまた来たの廉♪」
ドアの向こうにいたのは、美人過ぎる程の…廉のお母さん。
髪が肩まであって、綺麗な茶髪。
目がまん丸大きくて…。
お人形さんみたい…!
オーラがほわわ〜んとしてて。
まさに優しそうなお母様だ…!
傍に飾られている百合の花火が凄く似合う…てか、絵に描いたような人。
まさに。ホントに。
「あ、もしかして貴女が士さん…?」
「え、あ、はい!成瀬士です!」
廉の後ろに隠れていたあたしを見つけた廉の母は、あたしに微笑んだ。
…笑顔が…っ…可愛いっ…!!
廉はきっとお母さん似なんだろうなぁ…。
緊張してるせいで少し声が裏返った。
そんなあたしを見て、廉はクスッと笑う。