Dreamers-夢物語-
そんな緊張すんなって?と廉は言いながら、あたしの肩をポンッ軽く叩く。
コクコクと頷く。
廉はまたクスッと笑う。
ベッドの前に2つ椅子を置いた廉とあたしは、静かに座った。
「母さん調子どう?」
「全然平気!早く仕事したいくらい♪」
「仕事のことより、病気だろ…」
「ま、そうね♪」
家族って感じだなぁ…。
あたしも母さんが死ぬ前まで、こうやって楽しく話してたのに。
目の前の光景が、羨ましい…。