Dreamers-夢物語-


楽しく会話をしている2人。
あたしは邪魔じゃないかと思うくらい。
廉の隣で俯いて黙ってるだけ。
ときたま、話を振られて答える。
それだけしかしてない。


「そうだ、あたし士さんと話したいから、廉席外してくれない?」

「あ、ああ。いいよ、終わったらメールして」


いきなりの要望に廉は戸惑いつつも、母の言うことに従う。
離れる瞬間にあたしの頭をくしゃっと撫でて、部屋から出て行った。
部屋にはあたしとお母さんの2人。
緊張する…。


「最近ねあの子から来るメール、貴女のことしか書いてないの♪」


沈黙を突き破るように、廉のお母さんはあたしに笑顔で話しかけてくれた。
その笑顔があたしの緊張をほぐしてく…。


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