Dreamers-夢物語-


長々2人で、夢を追いかけてく為に出る代償の話、諦めない気持ちの話、廉の昔話、廉の成績の話、あたしの母の話、いろんな話を長々と話していた。
廉が出て行って2時間以上は、2人で話し込んでいたのを気付いたのは、廉が部屋に入ってきたときだ。


「母さん達話長い!」

「あら…もう2時間も経ってるよ士さん♪」


そう言われ腕の時計に目をやると、長針はちょうどぴったし夕方5時を指していた。
ホントだ!と驚くと、お母さんは女子会みたいで楽しかったよ♪とあたしに微笑んだ。
あたしももちろんつられて笑った。


「廉、今日は帰りなさいよ。帰ってちゃんと勉強するの!わかった?」

「了解。父さんから連絡来ても無視すっから」

「うん♪士さん、弟と仲良くしなさいよ?あたし達みたいな関係はダメ」

「はい!」


あたしは大きく頷いた。
あたしも看護士さん来る時間だし…とお母さんは言うと、体の上半身を使って筋肉をほぐし始めた。
お母さんは言う。
寝てるだけ座ってるだけって、筋肉固まっちゃうから。
だから筋肉使いながら体ほぐしたりするのよ♪と。

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