夢の外へ
千景と出会ってから1年が経った。

6月の大安の日、私は教会にいた。

隣には、もちろん千景。

「いよいよだな」

白いタキシード姿の千景が私に話しかけてきた。

「そうだね」

純白のウエディングドレスの私は返した。

今日は私と千景の結婚式だ。

「明日香」

千景が私の名前を呼んだ。

「何?」

私が聞くと、千景は優しく微笑んだ。

それから千景は、私の耳元に唇を寄せた。

「愛してる」

そっとささやいた愛の言葉に、
「私も」

彼の耳元で返した。
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