夢の外へ
私が返事したのと同時に、青信号になった。

車が発車する。

「一緒に暮らしましょう。

私もその方が安全だと思う」

そう言った私に、
「なら、決定だな。

今週の日曜日、引っ越しな」

「はーい」

私は返事した。

同棲か。

まあ、どうせ結婚する訳だし。

元カレから逃げるためだし。

千景も一緒にいるから、さすがにタカマサも攻撃しないことだろう。

この時ばかりは安心していた。

大丈夫だと思っていた。

油断をしていた。
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