グランドに咲く花~余命三カ月の少女~


時は午前8時




今日も変わらない日々が始まる



時間的に早く教室入らないと

みんなに注目される




ガラッと開けて教室に入った時の



あの視線


嫌われているわけではないのに


鉄をさわったような


冷たい視線





あんなの
二度と体験したくない









どんっ



誰かにぶつかった




「あ、すまん!」



「すいません。」



「あ、雨宮。おはよう!」




あぁ、佐藤皇か



「おはようございます。」


「すまんな!…あ、俺急いでるから行くな!」


「はい。」








< 11 / 19 >

この作品をシェア

pagetop