グランドに咲く花~余命三カ月の少女~
時は午前8時
今日も変わらない日々が始まる
時間的に早く教室入らないと
みんなに注目される
ガラッと開けて教室に入った時の
あの視線
嫌われているわけではないのに
鉄をさわったような
冷たい視線
あんなの
二度と体験したくない
どんっ
誰かにぶつかった
「あ、すまん!」
「すいません。」
「あ、雨宮。おはよう!」
あぁ、佐藤皇か
「おはようございます。」
「すまんな!…あ、俺急いでるから行くな!」
「はい。」