キミが望むのなら


―――――――――――……


「ごめんね、無理やり連れていって」


病院からの帰り道、あたしを家まで送ってくれると言った悠君。


「うぅん。よかったね。ちゃんと気持ち伝えられて」


「うん。つい怒っちゃったのは失敗したけどね」


でもあの時、悠君が本当の気持ちを吐きだしたから、こうやって向き合えたんだよ。


きっとそう。


失敗したとか言ってるけど、本当は大満足の結果なんじゃない?


だって、悠君。



嬉しそうだもん。


「ふふっ」


「え?なんで笑うの?」


あっ、つい……


「なんか嬉しくて……」


「桃香ちゃんが?」


そりゃあそう思われるよね……


でもね……


「悠君が嬉しそうだと、あたしも嬉しくなるんだ」


「っ……」


心がホカホカと温かくなる。


「ねぇ、桃香ちゃん……」


「うん?」


なぜかすごく気持ちがよくて、夜空を見て歩きながら返事をした。



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