海のナミダ



あたしはただそこに立っていた。
立っているのが
精一杯だったから。


やばいかもしれない。


ドクッドクッドクッ


心臓うるさい。
今、絶対心拍数すごいよ?










ふと足元を見ると


あ、桜の花びらじゃん。
まだあったんだ。
もう夏なのに…。
どこからきたんだろ。





やっぱあたしは
余計な事を考えるくせある。
こんな状況でも…。
ってゆうかこんな状況だから
余計な事考えちゃう。





どれくらいここに
立ってただろう。
1時間くらいここにいたかも。
だけど弘樹の事は
考えてなかった。

普通弘樹の事考えるべき?
なんか無理だな〜。





落ち着いてから考えよう。

まずは鈴に言いに行こうかな。
てか教室かえろ…。








キィ………


やっぱこのドア古いよなぁ。
なおしたらいいのに。




バタンっ…………



コツン…コツン…コツン…

足音響きすぎ×
あたししかいない証拠じゃん。




って……あれ?


あたししかいない!!!???
なんで?





やばいかもっ
教室までダッシュ!!!!


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