囚われ姫~星屑は寵姫となりて蝶姫となる~
ふいに耳元を神崎さんの声が掠める。
甘く、切なく、誘感的に。




「9歳差だけど…大丈夫?」
「今更何言ってるの?」
「刹那は純粋だし…女子大生だし…」




俺様な神崎さんらしくないもごもごと発せられる不安。
2ヵ月前のあたしみたいで、ふっと笑う。




マナのおかげであたしは不安なく笑えるようになったし、自信を持って神崎さんの隣に立っていられる。

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