プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
「側にいられなくなるの、イヤなの。他のセクレタリーがついたりしたら……」

「やきもち、妬いてくれるのか」

 胸をやさしく触られて、ドキッとする。

「あ、……触ったらダメ」
「そんな声で誘う方が悪い。ここでしていいなら、このまましようか」

「……やっイジワルしないで」

 潤哉さんの熱い手が、私の肌を味わうように這ってゆく。身体を反応しないように我慢していても、いたずらな指先にビクンと返すと、勝ちほこったように微笑んで、彼は私の腰を抱き寄せた。

「ただ、君が欲しくなっただけだよ」
「潤哉さん……」

「生きてることの尊さを考えることなんてなかった。君に出逢うまでは……」
 湯船の中、私の左胸にやさしい愛撫が続く。

「だから、もっと感じたい。君のずっと奥……表面から届かないところまで、ぜんぶ……」

 右手が内腿に触れて、彼の長い指先が私の肌をなぞっていく。

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