プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
「ダメ……ここじゃ」

 抗うと、唇を塞がれ、濡れた唇がくっつきあい、深く舌を絡め取られてしまった。

「んっ……」

 激しく貪るような舌先の愛撫に蕩けていきそうになる。彼の逞しい胸板に縋ると、ようやく唇は離された。

「……おいで」

 手を引っ張られて、私は頷くだけ。潤哉さんはからかうように見つめてくるけれど、好きな人にあんなキスされたら、たまらないんだから……。

 浴衣を着る時間もなかった。あの晩のことを思い出しながら、少しだけ切なさが入り混じる。

 二人で裸のまま重なり合う心地良さに、私は目を瞑る。布団の上に寝かされた後は、さっきよりも激しいキスが待っていた。


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