体育倉庫で・・・
「ここでいいかな?」
先輩と着いた先はグラウンドの端っこのほうの水飲み場。
「あの、そんな大したことないんです・・・・・椿君のことで・・・。」
「ああ、悠介ね。」
本田先輩は水飲み場にチョコンと腰を掛けて私の話に相づちを打った。
「後半の10分くらい、椿君すごくミスばっかりしてたじゃないですか。
でも、試合終了まで残り3分て時に、あの最終ラインまでのあの走り・・・・。
あれ、何なんでしょうか?」
私が話している最中、先輩はずっと静かに笑っていた。
「それが悠介の最大の持ち味だよ。それが悠介のサッカーなんだよ・・・。」