天使の舞―前編―【完】
アマネが、手の中の剣を高々と振り上げる。
そこに居た皆が、息を飲んだ瞬間だった。
「や~め~て~!!」
上空から、悲鳴にも似た叫び声がこだました。
乃莉子が力の限り、声をあげたのだ。
アマネが、次の動作をためらい、声のした方を仰ぎ見た。
剣を振りかざしたまま、深紅の瞳が乃莉子を捉えた。
「やめてー!!
アマネ様!お願いっ!」
乃莉子は精一杯叫び、窓から身を乗り出して、懇願する。
「私のために誰かが傷付くなんて、いや~!」
アマネは、ゆっくりと腕を下ろした。
そこに居た皆が、息を飲んだ瞬間だった。
「や~め~て~!!」
上空から、悲鳴にも似た叫び声がこだました。
乃莉子が力の限り、声をあげたのだ。
アマネが、次の動作をためらい、声のした方を仰ぎ見た。
剣を振りかざしたまま、深紅の瞳が乃莉子を捉えた。
「やめてー!!
アマネ様!お願いっ!」
乃莉子は精一杯叫び、窓から身を乗り出して、懇願する。
「私のために誰かが傷付くなんて、いや~!」
アマネは、ゆっくりと腕を下ろした。