私の彼は強くて優しい不良です。


「だ、だって、不良って聞いてちょっと一昨日の人達の事考えちゃったし、怖かったりするっていうか…何ていうか。でも黒瀬くんはすごく優しいって思うから…でも怖くて…うぅ」

自分が何を言ってるのかわからなくなる。

黒瀬くんは、はぁと一息ついた。

「俺が怖いんだろ?じゃあ、もう近づかねーよ」

冷たい言葉を吐いて屋上から立ち去ろうとする。

その手を無意識に掴んでしまった。

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