私の彼は強くて優しい不良です。


ギロッと私を睨んだかと思うと冷たい言葉でまた口を開く。

「何?」

たった一言。

それがすごく怖い。

「えっと…だから黒瀬くんの事、もっと知りたいなぁなんて思ったんですけど、迷惑ですよね。ははっ、私って馬鹿ですね」


緊張していた涙腺が思わず緩んだのか、
涙がブワッと溢れる。

「…っ!ごめんなさい‼わ、私戻ります。もう関わりませんから、迷惑もかけません。一昨日は助けてくれてありがとうございました。じゃあ!」

目を見開いてる黒瀬くんをよそに後ろをクルッと向いて帰って行った。
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