鬼の花嫁
<そう、こちらへいらっしゃい>
気になってしまい、
ふらりと、その声の方へと近づいて行く。
そして真っ暗の裏庭に着いた途端、
声は止んだ…
「どこにいるの?誰?」
きょろきょろ見渡していると
スウ…と人影が見える。
「………?」
そこにはお面を被った、
背丈の高い人物。
(狐……?)
鼻まで隠れるデザインの
ふわふわとした頭から足元まである
白い毛皮が付いている狐のお面に、
白い袴に特徴的な厚底の下駄、
腰に付いているのは………刀!?