鬼の花嫁
「風…神…さん?」
私の目の前に立つ大きな背中。
その背には刀が刺さっており、
刀を伝って私に
止まる事なく血が落ちてくる。
私の髪や、頬、服を地に濡らして行く。
ズボ……ッッ!!
無捏灯が刀を乱暴に抜き去り、
風神さんがグシャリ…と地面へ倒れ込んだ。
横たわる風神さんの横に寄り、
ただ訳がわからなくなる。
「え………?」
彼の腹部から流れる鮮血。
赤く染まる私の手とは打って変わって
頭の中は真っ白に染まってく。