鬼の花嫁
そして数秒後…
ようやく彼が無捏灯さんに
刺されたのだと理解する。
「え…え?ど、どうしたら…!?」
私の頭の中はパニックだった。
彼からは止まる事なく
大量の鮮血が流れ出ていたから。
もしかしたら
死んでしまうかもしれない。
その恐怖だけが私を襲った。
鞄からハンカチを取り出し、
彼の腹部に巻きつける
…でも、そんなことで
止血はできるわけがなく
薄い桃色のハンカチは赤く染まる。
風神さんは……何も言葉を発さない。