踏み台の女神
船が飛び立つまで、神様は手を振って見送ってくれた。



空飛ぶ船に乗っている間

安永さんはリュックを背中から降ろして自分の足元に置いていた。


ねこさんはまだ起きない。



「今日は楽しかったですね」


安永さんが、ねこさんの耳に触ったり鼻をつまんだりしながら言った。


それでもねこさんは起きない。
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