踏み台の女神
「僕、もうすぐ狩りに出るんだ。

父さんや兄さんたちと一緒に」


お参りを終えて、私たちをどんぐりの森の方へ送り届けながら、男の子がぽつりと言った。



「ひょっとして、狩りに出掛けるようになったら一人前?」


私が尋ねると、男の子は無言で頷いた。



「すごいじゃん。

大人として認められるんだね」


「うん。


……でも不安だよ。

ちゃんとみんなと協力して獲物を仕留められるかって」
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