フェイス
「なになに、何の話?」


 まりちゃんは首を傾げたけど、今は話せない。

 たとえ、友達でも、あの男をヒーローだと思っているまりちゃんには言いたくない。

 その暗黒面を見せたくはない。


「やっぱりぼんくらだって話だ」


 春平は吐き捨てる。

 まりちゃんは納得したわけじゃなかったみたい。

 だけど、“私達の世界”の存在を一応理解してくれているみたいだった。
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