クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
 結衣は身体を起こし、ロイドがはねのけた布団をかき寄せて、再び横になると、ひとつため息をついた。


(何も今じゃなくても……。もう、いつだって会えるのに……)


 半ば呆れながら目を閉じると、結衣はそのまま眠りに落ちていった。



 しばらくして結衣は、突然目を覚ました。
 どれくらい時間が経ったのだろう。
 辺りはすっかり明るくなっている。

 身体を起こし周りを見回してみたが、寝室の中にロイドの姿はなかった。

 結衣は慌ててベッドから下りると、寝室の扉を開いた。

 リビングのソファに座り、新聞を読んでいたロイドが、もの言いたげな視線をこちらに向けた。

 結衣は笑顔を引きつらせて、とりあえず挨拶をする。

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