クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
 結衣は思わず眉間にしわを寄せて、ロイドの肩を小突いた。


「必要ないでしょ? もう! 隙あらばエロいんだから!」


 ロイドはクスクス笑いながら装置をテーブルに置き、改めて結衣の姿を眺めた。


「これで誰が見ても殿下と区別がつくな。挨拶を済ませたら街に買い物に行くぞ」

「買い物?」

「あぁ。おまえのものを色々。そのドレスだけ着てるわけにもいかないだろう?」


 思わず心が弾んで、結衣は笑顔になる。


「街へ行けるの?」


 ロイドも微笑んだ。

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