イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
あたし、もしかして、何か変なのかな?

思わず本棚の横についてる鏡をのぞき込む。


白い肌に、爆発しそうなくりくりの茶色い天パ。

細い長い手足に小さな顔。

ちょっと大きすぎるほどの、薄い色の大きな目。


……いつもどおりのあたし。


もともとちょっと変わった顔なのは、生まれつき。

ここまで驚かれるほど変な顔でもないよ。


――じゃ、この驚きは一体何よ?


「あの……これください」


落ち着かないあたしは、ポカンと大口を開けてるイケメン店員に、唐突に本を差し出してた。


「……ああ、ああ、ちょっと待って」


イケメン店員は何とか我に返ると、レジに戻って本を袋に入れた。

袋を渡しながら、あたしをじっと見る。


「あの……あのさ。

あんた、あのときの子だよね?」

「あのとき?」


意味わかんないんですけど。
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