イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
「――だめ」
思わずあたしは情報をシャットアウトした。
「これ、預かってもらえない?
大人のミソラにでも渡して。
あたし、こんなの怖くて管理できない」
急にこのリストバンドの存在がものすごく恐ろしくなって。
あたしは拓海にこれを差し出してた。
(よくこんなの使ったな、あたし。
――怖すぎるよ)
拓海はリストバンドをじっと見て、黙って首を振る。
「……それはだめだよ。
これを預かってしまったら、オレが今ミソラに会いに来られなくなる」
「……」
「ミソラがどこかで保管しておいて。大丈夫だから」
穏やかにそう言って。
預かるかわりに、拓海は両手であたしの手をリストバンドごと包んだ。
思わずあたしは情報をシャットアウトした。
「これ、預かってもらえない?
大人のミソラにでも渡して。
あたし、こんなの怖くて管理できない」
急にこのリストバンドの存在がものすごく恐ろしくなって。
あたしは拓海にこれを差し出してた。
(よくこんなの使ったな、あたし。
――怖すぎるよ)
拓海はリストバンドをじっと見て、黙って首を振る。
「……それはだめだよ。
これを預かってしまったら、オレが今ミソラに会いに来られなくなる」
「……」
「ミソラがどこかで保管しておいて。大丈夫だから」
穏やかにそう言って。
預かるかわりに、拓海は両手であたしの手をリストバンドごと包んだ。