イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
これを拓海に話すべきか、ずいぶん悩んだんだけどね。


……まぁ荒唐無稽な話だから、別に信じなくてもいいよ」


あたしは肩をすくめた。



あたしの隣で、膝に肘をついて、じっと聞いていた拓海は。

しばらくして、口を開いた。


「……そう、だったのか。

それでオレの記憶もすべて説明がつく」


「信じてくれるの?」

「もちろん、信じるよ。

だって、オレのもう一つの記憶と、細かい部分がことごとく一致してる」


拓海は小さくうなずいた。


「だってさ。

二人で手をつないで本屋に行ったことも覚えてる。

ほら、そのとき絵本を買ってもらったことも」

「……そうなの?」
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