イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
(水の流れる音も、ちょっと違うんだね)


なんて、どうでもいいことが頭をかすめる。


――今なら間に合う?


あたしは、さっき覚えたマンションへ向かってダッシュしてた。



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マンションのエントランスフロアで話している二人の姿が見えた。


(こらあ! あんたのせいなんだ)


あたしは、あたしに思いっきりタックルをかました。

”あたし”は、あたしの上にどっさりと倒れた。


(ぐぇっ……しまった……)


チョコで膨れたお腹にもろにお尻アタックを食らって、あたしは一瞬ものすごくブルーになった。


「ちょっと、何よ。

これ、一体どういうこと?

なんで邪魔すんのよ」


当然ながら、”あたし”は怒ってた。
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