イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
一抹の不安が胸に宿るのを、見ないようにしながら。
「突然ごめんね」
玄関に入ると、笑顔の美咲姉ちゃんが出迎えた。
「ううん、全然。
あのね、近くにおいしいケーキ屋さんができたから、ちょっと買ってくるわ。
すぐ帰るから、待っててね」
「え……そんなのいいのに」
だって今日はもう、チーズケーキもチョコも食べてお腹パンパンだよ。
「いいのいいの、あたしも食べたいから」
美咲姉ちゃんが笑顔でドアの向こうに消えるのを見送ると。
リビングにあがったあたしは、ソファでくつろぐ入江圭輔に、そっと聞いてみた。
「あの……あたしのこと覚えてる?」
「覚えてるって……覚えてるっつーか、知ってるよ」
ニッと笑う。
「あ、そう」
「突然ごめんね」
玄関に入ると、笑顔の美咲姉ちゃんが出迎えた。
「ううん、全然。
あのね、近くにおいしいケーキ屋さんができたから、ちょっと買ってくるわ。
すぐ帰るから、待っててね」
「え……そんなのいいのに」
だって今日はもう、チーズケーキもチョコも食べてお腹パンパンだよ。
「いいのいいの、あたしも食べたいから」
美咲姉ちゃんが笑顔でドアの向こうに消えるのを見送ると。
リビングにあがったあたしは、ソファでくつろぐ入江圭輔に、そっと聞いてみた。
「あの……あたしのこと覚えてる?」
「覚えてるって……覚えてるっつーか、知ってるよ」
ニッと笑う。
「あ、そう」