六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
「太一もそういう不思議な力を使えるの?」
やっと話をふってもらえた太一は、ぱっと顔を輝かせた。
「おーよ!
産まれた時から姉ちゃんを守るために、こっそり特訓されたからな!
実は父ちゃん母ちゃんより強いんだぜ!」
「はは、私達はお祓い程度しかできないからなぁ。
確かに太一が一番強いな」
産まれた時から……。
って事は。
「太一、あたしと血が繋がってないの知ってたの!?」
「うん、まぁな~」
のんきな太一の様子に、脱力してしまう。
そんなあたしに、太一は優しく言った。
「血が繋がってないだけで、
姉ちゃんがうちの家族って事は変わらないから」
「……太一……」
じわ、と涙がにじんでくる。
不安な心が、それだけで溶けてしまう気がした。
「そうよまりあ!あなたは私達の大事な家族よ!」
「そうそう。17年も一緒にいたんだから」