六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
太一の言葉に清良がうなずく。
「しかも隠密行動をしてれば、
人の汚いところとか、たくさん見たんだろうね」
「うん……だからきっと、
人との関わりあい方がわからないというか……そんな感じだと思うの。
ごめんね、うまく言えないんだけど……。
すっごく腹の立つこともあるけど、必要以上に敵視するのは、やめよう?
仲間なんだから、できるだけ仲良くしようよ」
あたしが言いきると、清良が頭をなでてくれる。
「あたし、まりあのそういうとこ、好きよ」
太一も苦笑してうなずいた。
その後で……三人で、ため息をついた。
「けど、肝心の本人が、
全く打ち解ける気ねえんだもんな……」
太一の愚痴は、全員の心を写していた。