遊びじゃない

「私たち男の趣味は似てるじゃない?」

手も口も休むことなく動いている美織は、視線だけ同意を求めるようにこっちによこす。

そう言われれば…。

確かに私と美織は外見も好きな服もブランドも食べ物も相容れないけれど、なぜか男の趣味だけは同じ嗜好のようで。

「だから私、慎くんはあんたに合わせなかったでしょ。」

その通り、私は親友の彼氏に結婚式当日やっとのことでお目にかかれました。
朝早くから受付業務に携わり、友人代表のスピーチを担当し、新婦直々にブーケを受け取るサプライズにまで関わった私なのに、当日お披露目ってどうよ。どんだけ信用無いのよ。

確かに、体格といい日に焼けた肌といい、ゴツゴツした男っぽい指先とか、思わず「かっこいいじゃねぇか~」と心の中で叫んだけど。

私の無言を肯定と受け取った彼女は勝ち誇ったように続ける。

「指一本触らせないわよ。で、あんたはなんでタイプの違う男とそんなに長く付き合ってたの?」

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