遊びじゃない
もう完全に寝てしまっているゆうの顔からずれた眼鏡を外して、真っ赤になった顔を見つめる。
…なかなかいいトコあるじゃん。
ただの眼鏡女子オタクかと思ったら、人の心配してさ。
自分だって彼女がいないんだから、他人の心配してる場合じゃないのに。
ふと、ゆうに麻生さんのことは尊敬してるか聞いたときに微妙な返しだったのはこうゆうことを知っていたからだと思い出す。
そりゃあこんなこと知ってたら尊敬どころじゃないよね。いくら仕事ができても、後輩の面倒見がよくても、顔が整っていても……。
ていうか、こいつの顔も整ってないことはないんじゃない?
いつもうっとおしい前髪とこの黒縁眼鏡の所為で顔なんてはっきり見えてなかったけど。
ふわふわした綿毛のようにも感じる前髪をそっとかき上げる。