遊びじゃない

「柏木さん、この間はありがとう。お陰でほんと助かった。」

それから3日後のお昼休憩前、すっきりとした顔でブランド物のスーツをさらっと着こなす麻生さんが現れたことで周りがザワザワと騒ぎ出す。

「お礼に今からお昼一緒にどう?」

周りの皆に聞こえないように、すっと私の耳元まで近づき低めの声で囁かれる。

心の中ではもう首が千切れるくらい頷いていたけれど、なにせ周りの好奇の目が気になって。


「…お礼ってほどのことしてませんよ。」
引きつり気味で笑顔を返す。
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