遊びじゃない

自販機で水を買って、ゆっくりと起き上がる麻生さんに手渡す。

「助かるよ、ありがとう。」

力なく笑顔を見せる弱った彼に飛びつきたい変な欲求と、治まることのないドキドキが更に加速したように思えて、これ以上ここにいたらヤバイと頭を下げて休憩室の出口に向かう。


「柏木さん、またお礼するよ。」

その声に振り向くと、そこにはきっちり留められていたシャツのボタンを外しながら男の色香を覗かせる男がいて…多分その瞬間に私は好きになったのかも。



弱ってる男ってなんか魅力的で愛らしくって、欲情を誘う。

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