遊びじゃない
タクシーの中でも指を絡めながら、押さえきれないように体を密着させて、やっと辿り着いた5階建てのマンションの最上階の彼の部屋に足を踏み入れた途端、後ろから抱きすくめられ、首筋に冷たい唇が触れて思わずピクンと体が震える。
耳朶と首筋を往復する唇はそのままに、コートを脱がされ、ツイードのワンピースも一瞬でチャックを下ろされる。
「…っ、あのっ……。」
条件反射でずり落ちないように胸元でワンピースを押さえる私を、くるっと反転させた麻生さんは、すでにコートもジャケットも剥ぎ取って、白いワイシャツの胸元から誘うような色気を滲ませている。