届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「最近、よく来てるわね。」
それは突然。
冬槻先生から話しかけてきた。
意外な出来事に、じんわりと手に汗が広がる。
「暇つぶし…。」
心の中は動揺しつつ、いつもと変わらないそぶりをするためにポーカーフェイス。
当然、ふてくされた口調。
「そう。てっきり、霧生くん絡みかと思った。」
一瞬にして、あたしの体が凍りついた。
まさか、バレてた?
目立たないように気をつけていたんだけど…。
「何のこと?」
イチかバチか。
トボケてみる。
「よく小児科にも行っているって、ナースが話していたから。霧生くん狙いなのかと思って。」
そっちに勘違い!?
少し驚いたけど、冬槻先生には、何も感づかれていないなって。
ちょっと安心したけど。
まさかもう、ナース達の噂になっているとは。
もっと気をつけて霧生くんに報告しなきゃ。
これ以上、噂が広がったら、霧生くんの復縁作戦どころか、霧生くんがクビになっちゃうよ。
「霧生くん狙いなら、外科に来る意味ないでしょ?」
相変わらず、口調だけはふてくされたままだけど。
バクン…
バクン…
心臓の動揺はおさまらない。
なんとかポーカーフェイスを保っていられる感じ。