届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「違うよ。お兄ちゃんが忙しそうだから、悪いと思って行かなかったの。」

笑顔で言葉を返すのは。

この胸の痛みを消すため。

これ以上、変な誤解をお兄ちゃんにさせて。

心配かけたくないし。

「気を使わせて悪かったな。」

お兄ちゃん…。

その笑顔は罪だよ。

そんな優しく微笑まれたら。

キュウンって胸が締め付けられて。

自分の気持ちを抑えきれないよ。

「そんな…。」

言いかけた時。

< 43 / 570 >

この作品をシェア

pagetop