届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「え?ご飯できるまでの1杯。」
ニッコリと笑いながら。
プシュッと炭酸の抜ける音をさせながら。
缶ビールのプルタブを開けた。
「おま………お前!!未成年が飲むんじゃない!!」
言葉と一緒に素早く手が伸びてきて。
あたしの持った缶ビールを奪い取ろうとした。
その瞬間、クルリと後ろを向いて。
ゴクゴクとのどを鳴らしながらビールを飲んだ。
「カーッ!!すきっ腹には効くね。」
そう言いながらニッコリ笑って振り向いた。
「オヤジみたいなことを言うな!!…じゃない。17歳が飲んでいいもんじゃないだろう!?」
眉をゆがめながら、声を張り上げた。
「飲んじゃった物は仕方ない。早くご飯ができないと、あたしは酔っぱらって冷蔵庫の中のビールは飲み干すよ?」
ポンッと肩を叩くと。
イタズラっ子のような笑みを浮かべながら。
ジッと海翔の顔をのぞき込んだ。
「仕方がないじゃないだろう?最初から飲むな!!だいたい、ご飯をオレが作れと言うのか?」
「だって、ここは海翔のお家でしょ?使い勝手は、一番知っているから。」
それだけ言うと、ソファにドカッと座って。
グビッとビールを飲んだ。
「お~ま~え~!!!」
怒りで野太くなった声なんか気にしない。
「パパぁ~!!ご飯!!ご飯!!ご飯!!」
パタパタと足を動かして、リズミカルにご飯コールを海翔に投げかけた。
「何がパパだ…」
もう、あきれ返ったみたいで。
ブツッとつぶやくと、渋々、キッチンでご飯を作り始めた。
すきっ腹で酔いが回るのが早すぎたみたい。
キッチンでご飯を作る海翔の姿が、まるで霧生くんに見えて。
「……き……」
思わず言葉になりそうになった。
慌てて言葉を飲み込んだけど。
「何だよ?」
ムッとした顔をしながら、海翔が顔を上げた。