届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「だけど、今まで情報なかったのに。」

丘芹が亮太に聞いた。

「それが、そのバイト君が、次の日から女と旅行に行ってたんだってさ。」

「なるほどね。」

♪#♪~♪♪##~

秀の携帯が鳴った。

「やばっ!もう、こんな時間かよ。」

「どうした?」

丘芹が不思議そうに聞いた。

「いや、女と約束していて。すっかり忘れていた。」

「おっ。今日も日替わりですか?」

イヤミのように丘芹が秀の携帯を見た。

「まぁね。じゃ、あとでまた来るわ。」

「そうか。俺達も『G』に行くから、途中まで一緒に行こうぜ。」

「いいよ。じゃあ、唯はどうする?」

「尚吾が寝ているから。いくらミュウが男とどこか行ってるって分かっても、安否は分からないから起きたら一人は辛いと思うから。」

「わかった。じゃあ、またな。」

「うん。」

そう言って、みんなが出て行く。

尚吾を膝枕しながら、静まり返ったフロアに一人ボーッとしていた。

「悪るいな。疲れただろ?」

「大丈夫だよ。」

ニッコリと微笑む。

「優しいな。」

「違うよ。あたしが辛かった時、尚吾がいつも側に居てくれたじゃん。」

「そうか?」

「うん。今でもたまに思う。どうやって、尚吾に恩返ししようって。」

「なに言ってんだよ。今のオレ達だから、そう思うんだよ。」

尚吾の優しい声。

「アリガトウ。」

ポツリと一言。

「別に…まぁ、オレが立ち直れないくらい傷ついたら、返してくれれば。」

なんて冗談言って笑っている。

「その日が来るとは思わないけど、その日が来たらね。」

冗談で返した。

結局、朝までそのまま過ごした。

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