恋わずらい
「けど・・・彼女は?」
1番心配なのってここだよね。
「・・・別れるから。今」
そう言って堀間くんは携帯電話を取り出した。
「メール?」
「うん。・・・これでいいでしょ?」
そう言って携帯画面を見せてくる堀間くん。
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ほかに守りたいやつができたんだ。
悪いけど別れて。
ごめんな。
───────────END──────────
「え、ほんとに別れるの?いいの?あたしなんかで」
「お前がいいから言ってんじゃん」
ははっ、ってわらってあたしの頭を撫でる。
「あの、あたしまだ雅のこと──」
ちゅっ
"好きなんだけど"言いかけて止められた言葉。
・・・キスされた?!
「ちょっ!!」
「・・・俺が・・・忘れさせるし」
自信満々な笑顔でそう言う堀間くん。
・・・ちょっとかっこいい。
