涙が途絶える日まで
『來弥っ』
私達の場所には
髪をなびかせている來弥がいた。
來弥の髪はさらさらで
私はその素直な髪が大好きだ。
彼は
よっ!
とほほえむ。
『クラス一緒だね』
「俺なんとなく一緒になる気がした。」
『ほんと~?』
「おうっ。」
『すごい偶然。私もだよ』
「残念でした。」
『え…?』
「偶然なんかじゃない。運命だよ」
『なんか嬉しいねっ』
「俺達のこれからは決まってんの」
『そか』
「だから偶然は全部必然的な運命。」
『かっこいいこと言うじゃん』
「たまにはな。」
ふはっと笑う。
君は照れたとき目頭を触るよね。
私その仕草だいすき。
ねぇ 覚えてるかな。
いつかのこの会話を…
『來弥将来の夢なあに?』
「世界で活躍するサッカー選手かな」
『へぇかっこいいね!』
「無理だろうけどな」
『そんなことないよ!上手だもん』
「まだまだダメだよ。」
『そうなの?』
「あれじゃ世界で通用しねーもん」
『そっか…でも私がいるから。』
「え?」
『私が支えるよ。來弥のこと。』
「お前が?」
『私はいつでも來弥の味方だよ?』
「ありがとなっ!頑張るわ。」
私はこの時の純粋なあなたに
余計に引き込まれました。
でもそんな君を
私が変えてしまうなんて…
考えもしなかった。